HOME > スニーカー物語 > 想いを繋ぐ音楽 -天川中学校 3年生を送る会-

想いを繋ぐ音楽 -天川中学校 3年生を送る会-

平成25年3月8日(金)天川中学校 の「3年生を送る会」が行われ、スニーカーエイジ第33回予選会規定曲の1曲「約束のマーチ」を歌っている吉田山田さんが訪問されました。この曲を通して双方がどのような交流をされるのかをレポートする為、スニーカーエイジ大会本部からもスタッフがお伺いさせて頂きました。

訪問の経緯

天川中学校は、平成23年 9月に発生した台風12号で大きな被害を受けました。
「この曲は、まるで被災した自分たちのことを語ったかのような曲だ」「この曲で私たちの感謝の気持ちを伝えられる」という思いから、天川中学校 音楽部は予選会の規定曲演奏に、この「約束のマーチ」を選ばれました。

予選会ではもちろん、たくさんのイベントで、支援してくださった方々へ「約束のマーチ」で感謝の気持ちを伝えてきたと聞いています。そして災害から1年経った平成24年9月9日に開催された天川弁財天社 復興音楽祭でも演奏されました。音楽祭当日には吉田山田さんお2人から電報が届き、それを聞いた、部員のみんなは、突然の出来事に喜び、感動し、涙を流したそうです。

吉田山田さんは「電報だけでなく、みんなに会いにいきたい。3年生が卒業するまでにありがとうを伝えたい」という思いを強く持っておられ、また天川中学校は「自分たちを支えてくれた曲を作ってくれたお2人に感謝の気持ちを伝えたい」という思いがありました。この時すでにお互いの思いは繋がっており、今回の訪問はお互いの気持ちが実現させたものでした。

「ありがとう」の想いを歌にのせて

3年生を送る会では、 「吉田山田さんのコンサート」「全校生徒との合同演奏」や「音楽部から吉田山田さんへ、お礼の演奏」そして「吉田山田さんと音楽部の懇親会」が行われ、 まず吉田山田さんが、皆さんに向かって演奏した「約束のマーチ」では部員のみんな、保護者や先生方、会場のみんなが涙でいっぱいになりました。その後、昨年度の部長の渡邊さんが「自分達の中ですごく支えられた曲。今日来てくださった吉田山田さんへありがとう、曲を作ってくれて、歌ってくれてありがとうの気持ちを込めて演奏します」と言葉を添えて音楽部から吉田山田さんへお礼の演奏が行われました。部員たちは「感謝の気持ちを伝えよう」と、お2人をしっかりと見て演奏し、お2人もそれに応えるかのように1人1人と目を合わせながら、歌を口ずさみ、部員の思いを受け取るように聴いておられました。

演奏終了後に行われた懇親会では、吉田山田さんお2人を目の前に、部員のみなさんは緊張の様子でしたが、優しく話してくれるお二人と会話が進むにつれて徐々に和やかな雰囲気に。「音楽をやっていて良かったと思う瞬間は?」との部員さんからの質問に、お2人は同時に「今!」と答えられ、「言葉だけでは伝えられない何かがあるから音楽がある。今日もそうだけど、ありがとうという気持ちを伝えに来た。けれど逆にみんなからありがとうを言ってもらった。」
また「出来事や出逢い、色んな事に感謝をし、想いを歌にする。そしてそれをライブで披露すると、ありがとうという気持ちを伝えるはずが、逆にありがとうと返してくれる。きっとこれの繰り返しなんだろうね」とお答えになりました。

会の終了後、吉田山田さんに感想を伺いました。
「初めて来た気がしない、懐かしい感じがした」「天川村の皆さん全員が同じ想いを抱いているんだなと感じた」更に「今日の3年生を送る会での演奏は、実は気持ちに余裕がなかった。実際に天川中の皆さんを前に歌うと、色んな感情や想いが溢れ出てきて、込み上げる気持ちを抑える事に必死になりながら歌っていた」とお話いただきました。

また、三年生は「来てくださると聞いた日から、この日を楽しみにしてきた。自分はもう卒業だけど、自分たちの背中を押してくれる歌を歌ってくれて、勇気がわいた。」と話してくれました。
そして顧問の辻本先生は「まず、こんなに遠い天川村の地まで、歌いに来てくれた吉田山田さんに感謝しています。音楽部は、ずっと「約束のマーチ」に支えられてきました。“こんなにすばらしい曲に出会えたこと”“本人に直接「音楽」でお礼ができる機会に恵まれたこと”“「音楽」で繋がれたこと”に感謝の気持ちでいっぱいです。」とお話されておりました。

涙と笑顔の「3年生を送る会」

家族を迎え入れるような温かい雰囲気の中、天川中学校のみなさんも吉田山田のお二人も「やっと会える」「会えた」という事を噛み締めながら過ごしていたように感じました。

“お互いが「ありがとう」の感謝の気持ちを贈り合い、受け取っていた”

“「約束のマーチ」という曲でお互いが繋がっている、音楽で一つになっている” のだと強く感じました。

大切な人を想いあって演奏している姿に心震わされ、会場は涙と笑顔でいっぱいの素晴らしい「3年生を送る会」になりました。