HOME > スニーカー物語 > 和歌山高校 総合音楽部顧問 中前良美先生 インタビュー

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昨年の第33回大会では、予選会で優秀校賞を受賞、グランプリ大会へ進出。これまで計11回グランプリ大会に出場している和歌山高校 総合音楽部顧問の中前先生に、「スニーカーエイジに対する思い」「第34回大会に懸ける意気込み」をお伺いしました。

100名を超える部員の中で、自発的に活動ができる環境

和歌山高校の総合音楽部は、軽音楽班・吹奏楽班の各班があり、部員が合計で100名を越えているクラブです。吹奏楽と軽音楽が一緒になっているので、色々な組み合わせでバンドを組むことができます。例えば、ホーン隊を軽音楽の中に入れることも可能ですし、ギターやベースが吹奏楽の中に入る等、ジャズやスカなど様々なジャンルの音楽に挑戦できる環境です。私自身クラシックピアノ出身ですが、ずっと音楽に携わってきましたので、この総合音楽部で顧問をさせていただいていることが本当にありがたいことだと思っています。クラブ内では固定のバンドは組まず、各イベントに合ったチームを組んでやりたい曲を生徒から提出してもらい、クラブ内でオーディションをするシステムをとっています。イベントに出たい生徒が多い分、お互い良い刺激になっていると思います。

音楽を通じて、生徒が個人と向き合うことを追求してほしい。自分と仲間で真剣に向き合う姿勢をもつことで初めて気づく大切なことも多いと思います。

「スニーカーエイジ」は過去15回出場しているのですが、私は、顧問をしていて常に生徒に伝えていきたいことは「音楽を通じて、生徒自身が自分とも、仲間とも、しっかりと向き合うことを追求してほしい」ということです。よい音楽を作って、よい結果を出したいことはもちろんですが「スニーカーエイジ」を通して切磋琢磨しながら音楽を作っていく極限状態の中で、自分と仲間が真剣に向き合い、いろんなことに初めて気づく瞬間も多いと思います。
学校を卒業するまでに“人生のおみやげ”を見つけてくれたら本当にうれしいですね。卒業生たちがしょっちゅう遊びにきてくれますし大会に応援にも来てくれます。あの子達と話していると、「スニーカーエイジ」という場を一緒に体験し乗り越えてきた仲間だからこそ、仲良しを超えた“絆”というおみやげを手に入れたんだと実感します。

「身だしなみ」「あいさつ」「楽器や機材は大切に使う」「締切りを守る」「思いやりを持って、人のことを考えられるようになる」など、生きていく上で、大事だと思われる基礎的なことを身に付けてほしい

私が顧問として生徒たちに常に伝えていきたいことは、社会人として基本的なことばかりです。これから広い世の中を強く生きていく上で大事だと思われる「身だしなみ」「あいさつ」「楽器や機材は大切に使う」「提出物の締切りを守る」「思いやりを持って、人のことを考えられるようになる」など、どの生徒にも同じことを口をすっぱくして言い続けています。
「あいさつ」に関しては、つい昨日、生徒達と話し合ったばかりです。
どんな時でも「あいさつ」をきちんとすることが、どれだけ大切なことかをとことん話し合いました。
そもそも、”軽音楽部”自体が、世間一般ではどこかアウトローに見られがちなので、部員ひとり一人がしっかりとマナーを守らないと、”軽音楽部”のみんなが同じ目で見られるということ。だから、公共の場はもちろん、電車の中でのマナーや日々の生活の中での自分の行動が仲間に響くんだということを伝えていくことが私の役目だと思って生徒たちと接しています。

大先輩の顧問の先生に託されたスニーカーエイジへの想い。でも、この大所帯のクラブをどうやって導けばよいのかわかりませんでした。

大先輩の先生から総合音楽部を託されたとき、恥ずかしながら「スニーカーエイジって何?」っていう無知な状態からのスタートでした。それに、この大所帯のクラブをどうやってどこに導けばよいのかわかりませんでした。
本当に手探り状態で毎日悩んだのを覚えています。でも初めて生徒の演奏を見たとき、高校生の出す音楽ってすごいなって思いました。軽音楽はちょっとやんちゃな子たちが、ジャカジャカやっているというイメージがあったのですが、みんなしっかり挨拶もするし、真剣に音楽に取り組んでいたんです。
今でも忘れない記憶として、私がスニーカーエイジに初めて取り組んだときの感想は、「こんなにすごい演奏ができるのか!高校生の力ってすごい!」って、純粋に心から思いました。

「個性や魅力を引き出した上で全力でやればよい」、それが和歌山高校のスタンスです。大会に出場する生徒たちがもっている素質を120%引き出して、個性のバランスを整えることが顧問の一番の役割だと考えています。

技術の向上は自分個人との闘いですので、とことん自身と向き合ってもらうしかありません。それはどこの学校の生徒さんも同じだと思います。その上で、特に和歌山高校の役割と言えば、キャラをうまく引き出すことだと考えております。
手前味噌で申し訳ないですが、和歌山高校の生徒達はよい意味でおもしろく個性的、キャラの立つ子達が多いんです。毎年、クラブの生徒たちの「個性や魅力を引き出した上で全力でやればよい」ということが和歌山高校のスタンスです。昨年はボーカルを担当していた生徒のキャラを生かすために、郷ひろみさんの「2億4千万の瞳」を自由曲に選びました。生徒同士の会話の内容を聞いていると、本当に面白いんですよね。
一人のキャラを前面に出すことが大事ではなく、大会に出場する生徒たちがもっている素質を120%引き出して、個性のバランスを整えることが顧問の一番の役割だと考えています。

生徒たちには、その個性をステージで出しきってほしいです。

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